新人看護師さんに、ぜひおすすめしたい本!!
ご入職おめでとうございます!
そんなピカピカの新人看護師さんに!
みなさんはふだん、本を読みますか?
仕事で困った時などに使う参考書はありますか?
特に新人看護師さんは、「これ調べてきて!」と調べたり学習する機会が多いと思うので、参考書を読み漁ることもあると思います。
でも、医療とは全く関係のなさそうな本からも学ぶことは多いと思うので、ぜひ息抜きがてら読んでほしい!という本もあります・・・。
ということで、
参考書を含めた5種類の観点からおすすめしたい本を、とても簡単にではありますが紹介していきます!
ぜひ参考にしてみてください!
Table of Contents
1.看護師向けの参考書
1.「ズルカン」の3冊
「ズルいくらいに1年目を乗り切る看護技術」
学生時代にたくさん勉強したのに、いつの間にか忘れていたり、わかっていてもうまく実践できなかったり・・・そんなときに役立つ参考書です。
私はとくに、「3」の「自分閻魔帳」を重宝しています。イラストも好きなので、お堅い資料を読みたくないときにパラパラみて「あ~そうだったなぁ」って復習にもなります。しかも内容も充実しているので、国試対策の参考書としてもおすすめです。
「悲しいくらい人に聞けない看護技術ズルカン2年生」
「2年生」は、わからないことがまだまだたくさんあるのに、なかなか聞きづらくなる環境があるときにおすすめです!
「自分閻魔帳ズルカン3」
中身はこんなの感じです⇩
扱い方や注意点も書いてあるので、現場でも役に立ちます。
2.「豆チョコ」シリーズ
ユニフォームのポケットに、ポケットマニュアルみたいなの入れておきたいけど、どれにしたらいいかわからない・・・
という方におすすめしたいのが、このシリーズです!
小さいわりにビッシリ書いてあり、でもとても見やすいので使いやすいです。
シリーズには「看護の共通ケア」「循環ケア」「消化器ケア」「脳神経ケア」「運動器ケア」「母性小児ケア」があります。配属先によって選ぶのがいいと思います。
⇧消化器の中身⇩
⇧循環の中身⇩
ポケットに入るコンパクトサイズなので、おすすめです!
2.医学系の漫画
1.「コウノドリ」鈴ノ木ユウ
ドラマにもなっていたのでご存じの方も多いと思いますが、とても人気の漫画です。
周産期医療が中心ですが、「命」と「医療」について考えることが多いと思います。
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出産に関係することだけでなく、社会的にも問題になっていることや、「人権」や「人生観」についても考えるきっかけになります。
サクラ先生、ステキすぎる・・・!!!
2.「はたらく細胞」シリーズ
アニメにもなっていて、気軽にからだのことを学ぶのにいい作品です。小さいお子さんや兄弟がいる家族にもおすすめです!
感染症や免疫について、このご時世正しい知識が本当に大切なので、免疫分野が苦手な方にもいいと思います。
血小板ちゃんがとにかくかわいい・・・
3.コミュニケーションに役立つ本
1.「人を動かす」D.カーネギー
とても有名なロングセラーですね。人間関係やコミュニケーションにたくさんのヒントをくれる本です。
就職してすぐ私は、認知症のおばあちゃんの対応に悩んでいました。トイレに行くのも、お風呂に入るのも「やだ!やめて!」と言われ、怒りがエスカレートすると暴力をふるってくる・・・その人を思ってやっているのに理解されない。これは決してレアなケースではありませんね。
そのタイミングでこの本を読み、考え方が変わりました。人に動いてもらいたければ、その人が「動きたい」と思わなけらば動かない。私たちもそうだと思います、命令されたり、メリットがわからなければ拒否すると思います。なら、どうすればいいか?
この本を参考にして関わりを変えることで、信頼してもらえたり、トラブルの仲介に入ることもできるようになりました。時々、先輩の対応に「そんな関わり方したら、不穏になるに決まってるのに・・・」と思っていることは、心の奥に留めておきます(笑)
2.「人は話し方が9割」永松茂久
2021年の最も読まれた本として注目されています。
話していて自然に私たちは、「この人は信頼できるか?できないか?」を考えていると思います。よく考えると内容がないのにやたら説得力がある話し方をする人がいたり、重要なことを言っているのに自信がなさげでこっちまで心配になったり・・・。逆に、伝え方次第で伝わり方が違うこともあります。
コミュニケーションを取る際や、人間関係を構築するうえでとても参考になる本です。
4.メンタル維持に役立つ本
1.「心の持ち方」ジェリー・ミンチントン
メンタルを穏やかに保つための考え方が、見開きごとに1つ書いてあります。毎日1ページずつでもとても前向きになれます。本自体は新書サイズで大きすぎず、バッグに忍ばせておいても持ち運びやすいので、ふとした時にパラパラとめくってみるのも良いでしょう。ロッカーに入れておいても良いかもしれません!
限定ジャケットもあります。部屋に飾りたくなるくらい、とてもかわいいですよね!
どちらのジャケットにしようか、これは迷いますね・・・。
2.「考えなくていいことリスト」井上智介
著者の井上智介先生は精神科医でもありますが、トレードマークは赤眼鏡と金髪アフロ。
・・・ちょっとこの先生大丈夫かな?と心配になる印象ですが、文章はとても穏やかで、気持ちが楽になります。特にこの著書がおすすめです。
悲しいニュースが多いこのご時世で、考え過ぎて不安になって無駄に疲れていませんか?特に看護師は忙しく、多くの懸念があります。自分自身を守るためにも、「これは考えても仕方がない」と思うことを取り除いて、前向きに過ごせるようにしていきましょう!
赤眼鏡と金髪アフロ⇧
3.「絶望名人カフカの人生論」カフカ
作家のあの有名なカフカですが、生前とんでもなくネガティブな性格だったとか?
そのネガティブさが想像以上に表れているのがこの本で、世の中にこんなにネガティブな人っているんだ・・・と驚きます。
そして、その名人級のネガティブさが時には面白く、逆に元気をもらえる作品です。落ち込んだときにおすすめです。
5.看護観を考えるきっかけになる
1.「紛争地の看護師」白川優子
国境なき医師団の看護師の白川優子さん。
非常に危険な現場で命を救うために活動をしていらっしゃいます。同じ地球上のこととは思えない状況が鮮明に描写されていて、言葉で表すことができないほど衝撃でした。
普段、病院等でどれだけ恵まれた環境で過ごせているか、私も誰かの役に立ちたくて看護師になったんだよなぁなど、改めて見つめ直すきっかけになりました。
個人的に、心から尊敬する看護師のひとりです。本当にかっこいい!
2.「旅屋おかえり」原田マハ
内容は医療系ではありませんが、途中に病院のシーンがでてきて、その場面が医療者としてとても考えさせられました。
穏やかな作品が多い、原田マハさん。とても感動する内容なので、シンプルに小説としても素敵な作品なので、読書が趣味な方にもおすすめです。
3.「看護の時代」日野原重明、川島(川嶋)みどり、石飛幸三
日野原先生、川島(川嶋)みどりさん、石飛幸三先生のそれぞれの章と3人の対談もある1冊で、しかも「看護」についてお話をされている貴重な書籍です。
日野原重明先生といえば、亡くなった105歳まで現役の医師を勤めた聖路加国際病院名誉院長です。日本の医療者であれば、知っていなければいけない先生のひとりです。
川島(川嶋)みどりさんというと、ナイチンゲール紀章受章歴のある日本で最も有名な看護師です。日本赤十字看護大学名誉教授で、「日本のナイチンゲール」と言われている方です。御年90歳を越えておられますが、現在も看護について発信を続けるだけでなく、コロナ禍の医療現場の現状などを訴え、看護師目線で活動をされています。
石飛幸三先生は、特別養護老人ホームの常勤医として勤務されていますが、著書に『「平穏死」のすすめ』というものがあります。もともと外科医として最先端医療に携わっていたそうですが、現在は「死」や「最期」についてに考えるきっかけをつくれるよう活動しているそうです。
本は抜粋して読むのもおすすめです!
ぜひ読んでみてください!